日本列島にさきだって文明の光華のきらめきを示した朝鮮半島の文物には、注目すべきものが少なくない。
青銅器や金銅製品、陶磁器や彫刻、絵画など、そのひとつひとつに、朝鮮民族の才技(てひと)のわざとたましいが躍動する。
高麗美術館は1988年10月25日にオープンした。汗がにじみ、そして血の通うその展示品の数々に、多年の念願の実った、輝きを実感する。 鄭詔文さんとはじめてお目にかかったのは、1967年の朝鮮史研究会大会のおりであった。当時からすでに鄭詔文さんは高麗美術館の建設を“夢”としておられた。
小さな美術館かもしれないが、そこにはきらりと光るものがある。朝鮮半島の古代から近代までの文物の、あせない輝きがある。“もの”そのものが、生きた歴史と文化のありようを問いかける。高麗美術館の展示を媒体に、より身近に、みずから会得し、みずから学習して、そのへだたりを乗り越えたところで実感してほしいものである。
政治やイデオロギーの枠組みのみで、文化をうんぬんすることはできない。優れた高麗青磁や朝鮮白磁の背後には、そのような逸品をつくりだし生み出した、たくみの人々がいた。渡来文化の背景にも、古渡(こわたり)や今来(いまき)の集団があった。そのまじわりの接点にも目くばりしたいものである。高麗美術館館友のあらたな輪がつながって、この美術館のさまざまな企画が有意義なものとなるよう、心から願ってやまない。
高麗美術館館長 上田正昭
高麗美術館では、朝鮮半島の美術工芸品の展示・研究など、維持運営のためにご協力いただける維持会員を募っております。
すべての展覧会を何度でも無料でご観覧いただけるなど、会員特典をご用意し、朝鮮美術へのご興味を深めていただける内容となっております。
なにとぞ、ご理解とお力添えの程よろしくお願いいたします。
財団法人 高麗美術館
| 区分 | 個人 | 団体(20名以上) |
| 一般 | 500円 | 400円 |
| 大高生 | 400円 | 320円 |