高麗美術館 2014年 春の企画展
高麗の青磁・朝鮮の白磁
―鄭詔文が愛した陶磁の美-
■ 会期 2014年 4月5日(土)~6月29日(日)
■ 休館日 月曜日〔5月5日(月/祝)、6日(火)は開館〕、5月7日(水)
■ 趣旨
高麗美術館所蔵品の中で人気の高い高麗時代の青磁、朝鮮時代の白磁を中心とする優品約80点を展示します。
高麗時代(918~1392年)、「天下第一」と賞賛された青磁の誕生と発展とは、どのようなものだったのでしょうか。それから時を経て、朝鮮時代(1392~1910年)には国王専用の「御器」となり、京畿道広州官窯を中心に全国的な展開をもたらした白磁は、どのような時代背景を基に生産され、王朝終焉まで需要され続けたのでしょうか。
本展は当館創設者・鄭詔文(1918~1989)氏のコレクションの中から、彼が特に愛した朝鮮陶磁の美の変遷を辿ります。また、日本と朝鮮のやきものを通じた交流史も紹介します。
■併設展示
「蘇る韓国文化財~ナウフェ作品展」 잊혀진 문화재…또 다른 탄생 나우회 작품전
会 期:4月5日(土)~6月29日(日)
※会期中、無料でご覧いただけます。
会 場:高麗美術館2階展示室
主 催:東北亜仏教美術研究所
主 管:ナウフェ
後 援:月精寺聖宝博物館、映画「鄭詔文の白い壺」推進委員会、母岳山大院寺、文化体験
「風景」
[ごあいさつ]
この度、海外所在の韓国仏教美術、今は見ることのない韓国文化財の再現をテーマに、東北亜仏教美術研究所と作家たちによって、実りある展示会を皆様にお届けいたします。
ナウフェ(意味:怠惰な牛のようにゆっくりと歩む会)の作家たちは、これまで各分野で黙々と製作活動を続けてきました。作家として社会的な名声を持つ人で構成されていますが、作品製作のために国内外の寺院や博物館、文化財のある場所に直接訪ね歩きながら作品を完成させました。また、祖先が製作した最高の名品を自身の手で蘇らせるため、伝統文化の継承と発展に多くの時と費やしました。彼らの努力によって復原された作品が、皆様に心の平安を与え、韓国文化を理解していただくきっかけとなればこれ以上の喜びはありません。
東北亜仏教美術研究所 釈門
牧照作「釈迦説法図」(59.4×37.8、絹に墨、金粉)
■第130回 高麗美術館研究講座 「茶の湯と朝鮮陶磁」
日 時: 4月26日(土) 午後2時~3時30分
講 師: 降矢 哲男氏(裏千家今日庵茶道資料館学芸員)
会 場: 高麗美術館マダン
参加費: 1,000円(維持会員は500円)
定 員: 80人 (お申込みは、電話075-494-2238 高麗美術館研究所まで)
■“やきものと茶の心に触れる” 春の鑑賞会と韓国伝統茶
当館展覧会をご鑑賞後、茶道資料館で開催される光悦ゆかりの名刹・本法寺を紹介する「本法寺名宝展」へご案内。
その後は李朝喫茶「李青」で、韓国伝統茶とお菓子で素敵なひとときをお過ごしください。
日 時: 5月17日(土) 午後1時~4時
参加費: 4,000円(入館料、移動費、飲食費等込み、維持会員は3,500円)
定 員: 15人限定 (お申込みは、電話075-494-2238 高麗美術館研究所まで)
※鑑賞会はいずれも学芸員の解説あり。申込は2名まで。
定員に達し次第、締め切らせていただきます。
■第2回 ミニ古本市 朝鮮・韓国に関するレアの古本が勢ぞろい。
※入場無料。どなたでもご自由にお入りいただけます。日 時: 5月23日(金)・24日(土) 午後1時~4時
会 場: 高麗美術館マダン