1992年 高麗美術館研究講座Ⅰ
美術そのものばかりではなく、その背景となる歴史・民俗学等の立場からアプローチし、
また朝鮮半島美術と日本美術との関連・影響をもテーマとする。


 講座名称   第18回 高麗美術館研究講座
 タイトル  「古代伝承の検討」
 講  師  林屋 辰三郎 先生 (高麗美術館館長)
 日  時  1992年4月15日(水)/午後2時~4時
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸  京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  日本と朝鮮半島の関係は、きわめて深い。その歴史と文化を考えるに当って、先ず二つを  結びつける神話伝承と言われるものに、眼を向けてみよう。そこにはどのような秘密がかくさ  れているであろうか?

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第19回 高麗美術館研究講座
 タイトル  「白村江の戦いと日本の捕虜」
 講  師  直木 孝次郎 先生 (大阪市立大学名誉教授)
 日  時  1992年5月20日(水)/午後2時~4時
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸
 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  白村江の戦いから8年後の天智10年(671)11月、唐の使いが2千人の大衆を率いて大宰府 に到来、日本の朝廷に要求をつきつけた。その目的は何であったか。当時の複雑な日・朝・中 の国際関係を検討して、その謎を解く。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第20回 高麗美術館研究講座
 タイトル  「金石文にあらわれた日本と朝鮮の文化」
 講  師  井上 秀雄 先生 (樟蔭女子短期大学教授)
 日  時  1992年6月17日(水)/午後2時~4時
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸
 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  金石文は、書道家が芸術的に見、歴史家がその釈文を史料に使用してきた。ここでは、金  石文の使用目的・字形や文体の受容形態など、金石文の文化的な特徴を通じて、日本と朝鮮 との古代文化の性格を考えることにしたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第21回 高麗美術館研究講座
 タイトル  「利休の逸話」
 講  師  久田 宗也 先生 (表千家宗匠)
 日  時  1992年7月25日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸
 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  2年前に400回忌をすませた利休居士は茶道の祖とも聖ともよばれる。利休をめぐる歴史は きびしく検討されたので、今回は利休の逸話を拾って、利休の人柄と環境をながめよう。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第22回 高麗美術館研究講座
 タイトル  「李朝の茶礼とその役割」
 講  師  金 巴 望 (高麗美術館研究員)
 日  時  1992年8月22日(土)/午後2時~3時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸
 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  一般:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  朝鮮の茶礼はもともと茶の湯でもてなす賓礼儀式であった。しかし歴史の流れと共に政治  的な意味合いが強くなり、近世の国際状況の中でも特に日本との外交面で大きな役割を担う ことになった。そこに視点を当てたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。