1999年度 高麗美術館研究講座 「日朝古代史の再発見」
本年度からは、新たに「日朝古代史の再発見」をテーマとし、時代を古代に求め、日本と朝鮮の歴史の関わりから、いったい何が新たに生れたのかを展望する講座といたします。
歴史学や考古学には最近にも新しい発見がありましたが、そうした新資料を参考にしながら、従来にはなかった見解を提示する内容となることと思います。


 講座名称   第70回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「古代の飛鳥と朝鮮文化」
 講  師   上田 正昭 先生 (高麗美術館館長)
 日  時  1999年5月22日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  飛鳥文化を史実に即して考察すれば、誰の目にも百済・高句麗・新羅との関係が大きく浮  かびあがってくる。奈良県明日香村の飛鳥池遺跡やキトラ古墳の調査の成果に学びながら、  新たな視座から古代の日本と朝鮮三国のつながりを検討する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第71回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「古墳時代の国際性」-日・韓の最近の考古学に学ぶ-
 講  師   森 浩一 先生 (同志社大学名誉教授)
 日  時  1999年8月22日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  最近の考古学の成果はめざましいものがある。従来は日本だけの考古学の成果から歴史  をみてきた。しかし、このところ韓国でも活発に発掘調査が行われており、かつてないほど多く の成果が見受けられる。古墳時代は日本だけで考えるべきではなく、より広い視野からの検  討が必要とされるであろう。今回の講座では、日本と韓国の古墳における違いと共通性を明  確にするとともに、最新の考古学の成果を紹介したい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第72回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「百済大寺と百済寺」
 講  師   直木 孝次郎 先生 (大阪市立大学名誉教授)
 日  時  1999年11月27日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  大和・摂津・近江などの国々に百済寺という寺がある。仏教が百済から日本に伝わったことがわかるが、639年に建立された大和の百済大寺の跡も近年の調査で判明した。これらをもとに古代の日朝文化の交流を考える。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第73回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「平安京と渡来人」
 講  師   井上 満郎 先生 (京都産業大学教授)
 日  時  2000年2月26日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  伝統都市京都の原点をなす平安京は、平安京以前の渡来人たちによる歴史と文化をうけ  て建設された。朝鮮半島から渡来した渡来人たちとそのもたらした文化・文明から、平安京成 立の謎をさぐる。

 ※講師肩書は開催当時のものです。