2000年度 高麗美術館研究講座 「古代の日本と朝鮮」
本年度も時代を古代に求め、日本と朝鮮との歴史的な関わりを再確認し、理解を深めていく講座といたします。
歴史学や考古学には最近にも新しい発見がありました。この講座ではそうした新資料を駆使しながら、従来にはなかった見解を提示する内容となるでしょう。


 講座名称   第74回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「私と朝鮮考古学」
 講  師   有光 教一 先生 (高麗美術館研究所所長)
 日  時  2000年5月27日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  朝鮮古蹟研究会が、1932年と33年に行なった慶州皇吾里第16号墳および同路西里215番  地古墳の調査結果は今日まで出版されなかった。今回、刊行のめどがついたのを機会にスラ イドを映しながら解説する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第75回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「弥生文化と朝鮮」
 講  師   金関 恕 先生 (大阪府立弥生文化博物館館長)
 日  時  2000年8月26日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  紀元前5世紀ごろから、北部九州を起点として水稲農業文化が広がった。最近、全羅南道  の新昌洞遺跡では多数の木製品が出土し、弥生の木器との関係が明らかになった。本講で  は弥生時代に受容した文化の精神面を探る。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第76回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「加耶と古代日本」
 講  師   田中 俊明 先生 (滋賀県立大学助教授)
 日  時  2000年11月25日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  加耶とは、古代の朝鮮半島南部に興亡した小国の総称で、日本ではかつて任那とよんでい た。その距離的な近さから、日本とも関わりが深く、鉄などがもたらされたほか、日本へ渡来し た人々も多かった。このように、古代の日本を考える上で、欠くことのできない加耶について、 その興亡と、日本との関係を中心に概述したい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第77回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「道教と古代日本」
 講  師   上田 正昭 先生 (高麗美術館館長)
 日  時  2001年2月24日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  紀元前3世紀の後半のころから中国で具体化した道教の信仰は、ベトナム・カンボジアさら  に朝鮮半島へとひろがり、古代日本の歴史と文化の発展と深いつながりをもった。大和飛鳥の 酒船石遺跡や苑池遺構をはじめとする発掘調査の事例など、改めて道教信仰の史脈を検証 する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。