鉄砂帆船魚文壺(てっしゃはんせんぎょもんこ)朝鮮時代19~20世紀
 


鉄砂帆船魚文壺 (てっしゃはんせんぎょもんこ) 朝鮮時代 19~20世紀
H 34.0㎝

 粗く際立ったろくろ目。器体は大きくゆがみ、底部も水平でないため、不安定である。そして、そこに魚を得ようと船を漕ぎ出す人物の姿が見え、裏面には大魚が追手から逃れるように描かれている。天真爛漫に鉄の顔料で描かれた帆船と魚は自然かつ健康的で、朗らかさと滑稽さが相まった魅力ある作風であり、朝鮮民衆美術の極致ともいえる。
 なお、高麗美術館のシンボルマークにはこの帆船の絵を用いている。

백자철화범선문항아리
Jar with Sailboat and Fish Design in Underglaze Iron Painting
Joseon Dynasty,19th ~20th century