青磁象嵌牡丹文扁壺(せいじぞうがんぼたんもんへんこ)高麗時代13世紀
 


青磁象嵌牡丹文扁壺 せいじぞうがんぼたんもんへんこ 高麗時代 13世紀
H 28.0㎝

 裾や肩は蓮華文帯で装飾し、全体に細かな雲鶴をちりばめて、扁平となった中央部分の花弁の窓には立ち上がる牡丹の花を白黒の象嵌で表現している。高麗時代は青磁が隆盛を極め、陰刻技法を経て、象嵌技法が編み出された。印花(スタンプ)による文様表現はのちの粉青沙器にも継承されている。青磁は新羅土器を焼く土壌の上に中国・越州窯の技術が導入されたことで朝鮮半島に根付き、新たに展開した。

청자상감모란문편병
Celadon Flask with Inlaid Peony Design
Goryeo Dynasty,13th century