高麗美術館 新春企画展 チャングムが生きた時代―女性たちの生活と服― 2015年 1月8日(木)~3月29日(日)
開催趣旨
朝鮮時代(1392~1910年)の社会や風習に基づく「衣・食・住」をテーマとする展覧会です。特に、アジア圏で大ヒットした大韓民国の歴史ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(MBC放送、原題は「大長今」)に代表される朝鮮時代を生きた女性たちに焦点を当て、儒教に基づく居住空間で生み出された陶磁器や絵画、家具、刺繍品など様々な生活用具を通じ、伝統的な「暮らしの美」を紹介します。また、16世紀から19世紀までの伝統衣装を忠実に再現した作品(約20件)を特別展示します。 さらに本展では、世界記録遺産に登録された朝鮮時代の医学書『東医宝鑑』(許浚(ホジュン)編著、初刊は17世紀。展示するのは19世紀の重刊本)等を併せて紹介し、朝鮮の医学(韓医学)や“薬食同源”に基づく飲食文化の発達を展観します。(出品総数約100点)■会 期 | 2015年1月8日(木)~3月29日(日) |
■開館時間 | 午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
■休館日 | 毎週月曜(1月12日(月・祝)は開館) |
■入館料 |
一般500(400)円 大高生400(320)円 中学生以下無料 ※20人以上の団体と65歳以上の方は2割引 ※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1人は無料 |
■主な出展品 |
恩津宋氏 回装チョゴリと南陽洪氏のスランチマ(檀国大学校石宙善紀念博物館蔵) 海平尹氏 刺繍チョゴリとチマ(檀国大学校石宙善紀念博物館蔵) 安東権氏(1722年没) 汗衫・チョゴリ三作 (ソウル女子大学校蔵) 華衣 (ファルオッ、ソウル女子大学校蔵) 朱漆塗透彫十二角虎足盤(朝鮮時代末期、高麗美術館蔵) 花鳥図六曲屏風(朝鮮時代後期、高麗美術館蔵) ほか約100点 |
■出品協力 | 檀国大学校石宙善紀念博物館、ソウル女子大学校衣類学科(韓国)他 |
■助 成 | 韓国文化財庁、国外所在文化財財団(韓国) |
■関連イベント |
■記念講演会「朝鮮王朝の服飾~18世紀の王世子と王世子嬪の大礼服を着る」 ■研究講座「朝鮮王朝の食文化~現代に根付く“薬食同源”」 ■ワークショップ「刺繍で“福壽”飾りを作る」 ※受付終了 「料理教室~朝鮮王朝の伝統料理を作る」 ※ワークショップはいずれも事前払込制です。 お申込み・お問い合わせ電話075(494)2238 高麗美術館研究所まで |
■記念講演会
朝鮮王朝の服飾~18世紀の王世子と王世子嬪の大礼服を着る韓国服飾史の専門家をお招きし、朝鮮時代の宮廷衣装などを中心にお話しいただきます。また、18世紀の王世子(次期国王)夫妻が着用した大礼服(複製)の着付けを実際にご覧いただく特別な機会です。 ※通訳あり
日 時:1月10日(土) 午後1時30分~3時(受付は午後1時から)
講 師:朴聖實先生(パク・ソンシル、韓国文化財庁文化財委員・前檀国大学校教授)
参加費:500円(別途入館料が必要)
定 員:80人
■研究講座
朝鮮王朝の食文化~現代に根付く“薬食同源”数々の韓国歴史ドラマの日本語版監修をされ、2013年に大韓民国政府から「王冠文化勲章」を受章された韓国社会論専門の朝倉敏夫先生に、朝鮮時代の食文化について詳しくお話いただきます。
日 時:2月14日(土) 午後1時30分~3時(受付は午後1時から)
講 師:朝倉敏夫先生(国立民族学博物館民族社会研究部教授)
参加費:500円(別途入館料が必要)
定 員:80人
■ワークショップ
「刺繍で“福壽”飾りを作る」 定員に達したため、受付を終了しました。上質の麻布と糸を使って、新春にふさわしい“福寿”の二文字を刺繍し、素敵な木製額入り作品を作ります。
日 時:1月31日(土) 午後1時~4時
講 師:都年子先生(ト・ヨンジャ、韓国刺繍・韓国茶道専門)>
参加費:4,500円(材料費込、ただし別途入館料が必要)
定 員:10人限定
※老眼鏡が必要な方はお持ちください。
「料理教室~朝鮮王朝の伝統料理を作る」 定員に達したため、受付を終了しました。
朝鮮時代から伝わるおかずのレシピを専門家に教わり、調理していただきます。“薬食同源”のレシピを、ご家庭にぜひ取り入れてみてください。
日 時:2月21日(土) ①午前10時~ / ②午後2時~
講 師:な・すんじゃ先生(韓国伝統料理研究家)
参加費:4,500円(別途入館料が必要)
定 員:各回20人限定
※エプロンは各自ご持参ください。
海平尹氏 刺繍チョゴリとチマ |
刺繍十長生図屏風(部分、19世紀) | 螺鈿長生文十二角盤(19世紀) |
青花龍文壺(18世紀) |
18世紀のチマチョゴリ |
朱漆塗透彫十二角虎足盤(朝鮮時代末期) | 花鳥図六曲屏風(朝鮮時代後期) |