祝「朝鮮通信使に関する記憶」のユネスコ世界記憶遺産登録
 
「朝鮮通信使に関する記憶」のユネスコ世界記憶遺産登録の意義 「朝鮮通信使に関する記録」は、日韓両国に遺されている朝鮮通信使資料111件333点を両国の二つの団体が共同でユネスコ世界記憶遺産に登録申請したものです。公益財団法人高麗美術館もこの団体に加盟しており、当館所蔵の朝鮮通信使資料9件3点も含まれています。「朝鮮通信使に関する記録」は、両国の歴史的経験に裏付けられた平和的・知的遺産であり、恒久的な平和共存関係と異文化尊重を志向する人類共通の課題を解決するものとして、顕著で普遍的な価値を有しています。豊臣秀吉の朝鮮侵略により破綻した国交を回復し、両国の平和的な関係を構築した江戸時代の朝鮮通信使は、外交のみならず学術、文化、産業などの各分野において、日本の人々と活発に交流しました。