2001年度 高麗美術館研究講座 「倭国の世界」
本年度は新たに倭国に焦点を当て、古代における朝鮮との関係も探りつつ、広く東アジアを展望する講座といたします。
最近の歴史学や考古学にもとづいた新資料を駆使しながら、従来にはなかった見解を提示する内容になることと思います。


 講座名称   第78回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「東アジアと倭国の世界」
 講  師   上田 正昭 先生 (高麗美術館館長)
 日  時  2001年5月26日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  倭国のなりたちとその発展は、日本列島の内なる要因のみでみきわめることはできない。 邪馬台国から雄略期への段階(3~5世紀)を中心に、東アジアと連動する倭国の実像を考察する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第79回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「倭国の形成」-金印「国家」郡の時代-
 講  師   大橋 信弥 先生 (滋賀県立安土城考古博物館学芸課長)
 日  時  2001年8月25日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  今から2千年前、紀元前後の日本列島は、弥生時代の中期から後期にかけて、大きな転換 期にさしかかっていた。
   中国の史書『漢書』地理志は「夫れ楽浪海中に倭人有り。分かれて百余国と為る。歳時を以 って来りて献見すと云ふ」と記載しており、当時の日本が倭と呼ばれ、百以上の小さな「国」に 分かれていたことがわかる。当日は東アジア史上に倭人が登場し倭国が形成される背景と、 これらの「国」々の実像を、考古資料や文献資料から追求したい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第80回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「三世紀の倭国と朝鮮」
 講  師   田中 俊明 先生 (滋賀県立大学助教授)
 日  時  2001年11月24日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  3世紀の倭は30の小国に分かれ、邪馬台国を都として卑弥呼・台与など女王が君臨した。
   いっぽう朝鮮半島南半は韓族社会が80ほどの小国に分かれ、辰王という擁立された王がいた。
   その共通点・相違点について述べたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第81回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「倭国の実像」
 講  師   和田 萃 先生 (京都教育大学教授)
 日  時  2002年2月23日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  大和王権・大和政権の概念とその歴史的背景を明らかにし、王朝交替論を検証する。最新 の考古学による成果を援用しつつ、日本古代史の立場から、4・5世紀と6世紀における倭国の 実態解明に努めたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。