2003年度 高麗美術館研究講座 「茶の湯と朝鮮文化」
本年度は日本の伝統文化を代表する「茶の湯」をテーマにとりあげ、これまでにあまり論議されなかった視点から、朝鮮文化との関わりを探求する講座といたします。(監修:久田宗也・赤沼多佳)

 講座名称   第86回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「高麗茶碗と茶の湯」
 講  師   久田 宗也 先生 (表千家宗匠)
 日  時  2003年5月24日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  武野紹鴎の時代より利休の若年期にかけて、高麗茶碗はわが国へ移入された。やがて利  休にて「侘び茶」の内における高麗茶碗の受け入れようについて、江戸時代初期より中ごろま でを通観したい。すなわち、利休の時代から始めて、「高麗茶碗と茶の湯のかかわり」を概観  できるよう、論じていただく。(高麗美術館事務局)

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第87回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「朝鮮の喫茶文化」
 講  師   金 巴 望 (高麗美術館研究室長)
 日  時  2003年8月30日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  高麗王朝では、12世紀の後半、国王を迎えて贅を尽くした「もてなしの茶会」が幾度となく催 された。喫茶を以て客人をもてなす方法が高麗で行われ、その遺風を示す美術品が朝鮮時代 に遺されている。この度の講座では、その遺風・遺品を手がかりとして朝鮮の喫茶文化の一端 を展望したい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第88回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「茶室とその風景」
 講  師   中村 利則 先生 (京都造形芸術大学教授)
 日  時  2003年11月22日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  千利休によって大成された草庵茶室には、どこか朝鮮半島の民家の影響がうかがわれる。 そうした両者を比較検討しながら、これまで日本文化を象徴するといわれてきた、利休が目指 した侘茶の環境の異質性を考えていきたい。

 ※講師肩書は開催当時のものです。


 講座名称   第89回 高麗美術館研究講座
 タイトル   「高麗茶碗の世界」
 講  師   赤沼 多佳 先生 (茶道資料館学芸部長)
 日  時  2004年2月28日(土)/午後1時~2時30分
 会  場  佛教大学四条センター
 京都市下京区四条烏丸 京都三井ビルディング4階
 ℡:075-231-8004
  受講料  受講料:1,000円 高麗美術館会員はご招待
 内  容  高麗茶碗とは朝鮮半島で焼かれたもので、本来地元の人々の日常的な器であったが、日  本で侘茶が成立するとともに茶の湯の茶碗に見立てられた。日本に伝世する高麗茶碗は和  物茶碗に匹敵するほど数多く、また作行きも極めて多様である。茶の湯の世界ではそうした高 麗茶碗を作行きごとに分類し、種類名称を付けて呼び分けてきた。朝鮮陶磁独特のおおらか な作行きと、細やかな選択によって凝縮された高麗茶碗の魅力を紹介する。

 ※講師肩書は開催当時のものです。