
自然を愛し朝鮮を愛した浅川巧
(浅川伯教・巧兄弟資料館提供)
山梨に生まれた浅川伯教(1884~1964)と巧(1891~1931)は1910年代、京城(漢城、現ソウル)に居を構えました。兄弟は陶磁をはじめ、木工家具など朝鮮民衆が使用した生活品に強く惹かれ、そこに誰も知らなかった美を見出します。伯教は全国の窯跡をくまなく訪ね歩き、朝鮮陶磁史を体系化、後に「朝鮮古陶磁の神様」と称されました。また巧は、農林研究の傍らで柳宗悦(1889~1961)の提唱のもと「朝鮮民族美術館」(1924年、景福宮緝敬堂)の設立に尽力、『朝鮮の膳』や『朝鮮陶磁名考』等の名著を残し、その優しく思いやりのある人柄はいまも愛され続けています。
浅川兄弟や柳が朝鮮陶磁をきっかけとしたように、当館創設者の鄭詔文氏(1918~1989)もひとつの白磁壺との邂逅から朝鮮の美に開眼し、日本国内に散在する「祖国の宝」を収集しました。
日韓併合から100年目の2010年。植民地朝鮮に暮らし、人と風土を愛し、工芸の真髄に触れた浅川兄弟の足跡は私たちに多くを語りかけています。
本展では、浅川兄弟が好んだ陶磁や木工家具、自筆の日記や絵画資料のほか、柳宗悦、富本憲吉などゆかりの品々を写真、書籍とともに展示し、彼らの純朴な視線と朝鮮工芸の魅力を紹介します。
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| ■会 期 | 2010年6月12日(土)~8月15日(日) |
| ■開館時間 | 午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
| ■休館日 | 月曜日 ※ただし祝日と重なる場合は翌火曜 |
| ■入館料 | 一般800円、大高生500円、中学生以下無料 ※障害者手帳をお持ちのご本人と付添いの方1名まで無料。 |
| ■出品協力 | 浅川伯教・巧兄弟資料館、日本民藝館、富本憲吉記念館ほか(出展総数約70点) |
| ■後 援 | 財団法人 日韓文化交流基金 |
| ■協 賛 | 韓国国際交流財団 |
| ■関連企画 | 会期中に関連の企画ツアーを実施します。詳細についてはこちら |