2007年度冬季 コレクション名品展Ⅱ 「朝鮮の美術工芸 ― 刺繍・螺鈿・華角を中心に」2008年1月8日(火) ~ 4月6日(日)
刺繍花鳥図八曲屏風 部分 18世紀
開催にあたって
このたびの展覧会では、当館コレクション1,700点のなかから名品を選りすぐり、朝鮮半島の古代から近代までの歴史をたどり、朝鮮美術の真髄に触れます。なかでも一針一針、色彩豊かな糸で造形された刺繍屏風、螺鈿や華角などが施された木を基調とする工芸品など装飾技法に着目した展覧会とします。そのほか陶磁器をはじめ考古美術や仏教美術にいたるまで各分野に渡る多彩な朝鮮半島の精華をご堪能いただけます。手から生まれた工芸品の持つぬくもりを、高麗美術館でお楽しみください。
開館情報
■会 期 | 2008年1月8日(火)~4月6日(日) |
■開館時間 | 午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
■休館日 |
毎週月曜日、1月15日(火)、2月12日(火) ※1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)は開館します。 |
■入館料 |
一般500(400)円、大高生400(320)円、小中生400(240)円
( )内は20名以上でご来館の団体割引料金です。 |
■主な出展品 |
・刺繍花鳥図屏風 ・刺繍十長生図枕隅 ・黒漆塗螺鈿花鳥文箱(前期) ・黒漆塗螺鈿十長生文函(後期) ・朱漆塗螺鈿鳳凰文硯床 ・華角函 ・華角三層チャン ほか約60点 |
主な出品紹介
黒漆塗螺鈿十長生文函(くろうるしぬりらでんじっちょうせいもんはこ) 19世紀 |
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この函は衣装入れとして使用された。蓋の鳳凰は、貝の表面に細かく筋を入れる毛彫り技法によって、羽の文様が細部まで表されている。前側面には池のほとりに蓮の蕾と、その蕾をくわえた亀が装飾され、のどかな水面と波のゆらめく情緒豊かな様子が短冊形の切貝によって作りあげられている。 |