2009年度夏季コレクション名品展「蓮の清香-君子の花 浄土の花」2009年7月3日(金)~9月27日(日)前期:7/3(金)~8/16(日) 後期:8/18(火)~9/27(日)
木製蓮形灯盞(19世紀)
開催にあたって
高麗美術館ではたびたび、館蔵品のなかより優品を選定し、考古、美術、民俗などの各分野に精通した展覧会を催しております。今年のコレクション名品展は「蓮」にテーマを定め、朝鮮の蓮のありようをご紹介します。蓮は泥の中にありながら、盛夏には清らかな大輪の花を咲かせます。清く、気高い蓮は朝鮮時代の文人たちにも愛され、硯や灯盞などの座辺の調度品に蓮の姿があらわれています。 今回の展示では、高句麗・百済・新羅・統一新羅時代の瓦、高麗時代の高麗青磁、朝鮮時代仏像、仏画、墨蹟、絵画を中心に収集第一号の白磁壺もあわせて出品いたします。朝鮮における蓮は仏教美術のみならず、儒教文化のなかに息づいております。出品する様々な名品より、蓮の実像を辿ります。暑い夏のひとときを、清香ただよう蓮の美術とともにお過ごしください。☆2階展示室では朝鮮文人の部屋「舎廊房(サランバン)」、再現を行っております。また、図書コーナーでは本の閲覧が可能です。
開館情報
■会 期 |
2009年7月3日(金)~9月27日(日) 前期:7/3(金)~8/16(日) 後期:8/18(火)~9/27(日) |
■開館時間 | 午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
■休館日 | 月曜日、7/21(火) ※7/20,9/21,22,23,24は開館 |
■入館料 |
一般500(400)円、大高生400(320)円、中学生以下は無料
( )内は20名以上でご来館の団体割引料金です。 |
■主な出展品 |
・木製蓮形灯盞(19世紀) ・木製書見台(19世紀) ・蓮池水禽文硯(19世紀) (前期7/ 3~ 8/16)花鳥図六曲屏風(19世紀)、蓮鷺図(19世紀)、廟堂図(19世紀) (後期8/18~9/27)蓮魚図(19世紀)、冊架図(19世紀)、十王図(17世紀)、金玉均墨書(19世紀末) など約40点。ほか2階常設展示あり。 |
関連イベント「はすのわーくしょっぷ」
※上記イベントは事前予約制です。電話にてお申し込みください。 定員に達し次第、締め切ります。
お申し込み先<高麗美術館研究所>075-494-2238
主な出品紹介
●木製蓮形灯盞 19世紀 | |
白磁壺(17世紀後半)当館蔵蓮をモチーフにした燭台。蓮葉の台座からのびる蓮華の花は灯明用の油壺がのせられるように仕立てられている。 泥のなかにあっても清らかな花を咲かせる清浄無垢な蓮の性分は「花中君子」として愛された。 蓮の茎をつたう一匹の蛙は世俗の人の姿とも重なる。 |
●蓮魚図 19世紀 |
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咲き誇る蓮池に二匹の魚が表されている。蓮と魚の組み合わせには「蓮」を「年」、「魚」を「余」の意味を含ませた暗喩的寓意をしのばせ、年々余りある豊かな暮らしができるように願った、吉祥図である。作者不詳のこの絵は、民衆のための絵画という「民画」というジャンルに属するものである。デザイン化された蓮の体躯や魚の表現がやさしく映る。 |