2001年春季企画展「多彩なる世界 -朝鮮王朝有終の意匠」2001年3月16日(金)~5月6日(日)
興宣大院君 李昰応(イ・ハウン)筆「蘭図」
開催にあたって
1392年以来、約500年間続いた朝鮮時代は、末期に入ると国政の腐敗や、度重なる欧米諸国および日本からの圧力など、国の行方に緊迫感が漂うようになり、保守派と開化派の対立という構図ができていた。一方、文化の面では、そのような極限に達した社会的緊張を解き放つかのような、華やかな美術工芸品が登場する。一般的に儒教や白磁などに代表されるように、「白の文化」という印象が強いが、朝鮮時代末期には民族性が反映されたもの、より朝鮮らしさを追及し表現したものが好まれるようになり、結果、これまでの伝統的なものに加えて朝鮮半島独自の意匠をこらした美術工芸品が生み出されることとなった。 今回の展示では、これまでの伝統を象徴する美術品と、朝鮮の人々の民族的要素を象徴する美術品を並べて鑑賞することで、相反する価値観がぶつかり合った朝鮮王朝末期の、時代の空気を感じ取っていただければと思う。開館情報
■会 期 | 2001年3月16日(金)~5月6日(日) |
■開館時間 | 午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで |
■休館日 | 毎週月曜日、但し祝日と重なる場合は翌日休館。 |
■入館料 |
一般500(400)円、大高生400(320)円、小中生300(240)円
( )内は20名以上でご来館の団体割引料金です。 |
■主な出展品 |
・興宣大院君 李昰応(イ・ハウン)筆「蘭図」 ・華角貼三層チャン ・ポジャギ など 総出品数約60点 |